仔犬探し
仔犬の正しい選び方
仔犬との出会いは、縁です。10年以上の家族になる仔犬を迎え入れる方法をどこよりも詳しく解説します。
まず、どこで探すの?
ブリーダーから直接購入・ショップの店頭購入・インターネットでの購入などの選択肢があります。
仔犬を選ぶ時期はいつ頃が良いの?
生後45日から60日前後が良いでしょう。
インターネットで注文できるの?
可能です。しかし、通販のように、待っていれば自宅に届けてくれることはありません。
どうやって引き取るの?
直接取りに行くことが、原則です。
その他にも、知りたいことがたくさんあると思います。
正しい選び方を、順番に詳しく解説していきます。
・Step 1 仔犬を探す
・Step 2 見学予約をして、見に行こう
・step 3 仔犬を引き取りに行く
Step 1 仔犬を探す
仔犬を探す方法は、 大きく分けて 5つ あります。
- ペットショップの店頭で探す
- ブリーダーの所へ行って探す
- インターネットで検索して仔犬を探す
- 知り合いから譲り受ける
- 愛護センターから引き取る
④番に関しては、仔犬の受け入れ準備の解説ページ【準備すること】からお読みください。
⑤番の愛護センターに関しては、いずれ、【column 】にて詳しく紹介します。
まずは、①番 と ②番③番を2つに分けて詳しく紹介します。それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
①店頭で探す(店頭販売)
ショーウィンドウに仔犬が並ぶ光景は、大型ペットショップやデパートの最上階などが定番でしたが、最近は、ショッピングモールやペットサロンまたは、仔犬販売のみを行う専門ショップなど、選択肢が増えました。
ペット専門に特化したショッピングモールなども存在します。
ペットショップや販売専門ショップで並んでいる仔犬から選ぶ
メリット
- 他犬種同時に見学できる
- 価格が表示されている
- 犬具(飼育グッズ)が揃えられる
- 近隣にある
- トイレトレーニングが入っている場合がある
デメリット
- 価格がやや高めになる(仲介料が含まれている)
- 兄弟や両親の情報が少ない(両親が見ることは出来ない)
- 兄弟から自分で選べない(選べるケースもある)
- 人気犬種しか見れらない
まとめ
最大のメリットは、様々な犬種を同時に見られることです。
検討中の仔犬が人気犬種ならば、近隣のショップを回れば、何頭か見学できます。
筆者がおすすめするもう一つの選択肢は、仔犬をオーダーすることです。自分で探すのが不安であれば、検討してみましょう。
ショップやサロンに、希望の犬種・性別や予算などを伝えて、探してもらおうことができます。
② ③ ブリーダーにて購入
以前は、ブリーダーさん=ショードッグのイメージが強く、一般の飼い主から見て、閉鎖的で、敷居が高いイメージも少なからず、あったと思います。
現在は、インターネットを介して、ブリーダーさん自身が、仔犬の写真を投稿し、よりオープンになり、簡単に閲覧や質問が出来るようになりました。
まずは、仔犬情報にたどり着くルート(方法)を理解しよう。
ブリーダーから購入の場合は、仔犬を探すルートが3つあります。最終的にブリーダーから購入することには変わりはありません。
- 直接、見学に行き、仔犬を探す
- ブリーダーのwebサイトから探す
- ブリーダー紹介の仲介サイトから探す
インターネット販売と直接訪問の違い
例えるならば、直営店舗で購入するか、オンラインショップ(公式サイトと通販サイト)で購入するかの違いと似ています。
また、様々なブリーダーを閲覧できる情報サイトも存在します。例を挙げるなら、通販のセレクトショップに近いかもしれません。
2つほど代表的なブリーダー情報サイトをご紹介します。
ブリーダーは、繁殖の広い施設を確保するため、地方にあることが多いです。遠方まで足を運ばなければなりません。その点、インターネットならば、自宅で仔犬の画像を見て、決めることが出来ます。
このブリーダー紹介サイトがインターネットでの購入しやすさに直結しています。
但し、インターネット販売では、画像を見て、仔犬を選びます。以前は、トラブルも多くありました。
Amazonで物販を買うのと同じに、クリックして仔犬が届くというはありません。
『問題解決のため、 平成25年9月の動物愛護法の法改正で、仔犬販売時の情報提供において、「現物確認・対面説明」が義務付けられました。』
*【動物愛護法( column )】にて、わかりやすく解説いたします。
法改正により、仔犬購入時は、必ず対面での説明を受けないといけません。犬種情報などの18項目の説明が必要になりました。
SkypeやFace Timeビデオのようなテレビ電話での現物確認は認められていません。
必ず、一度は訪問しないといけないということです。
ブリーダーの見分け方
- キャリア年数は重要
- ショーチャレンジしているか否かも大切
- 専門ブリーダーであるか、否かも大切
ドッグ・ショーにチャレンジするということは、その犬種のスタンダードを理解し、理想の容姿を追求していることを意味します。そのために、常に計画的に繁殖をしています。特に、専門ブリーダーに多く見受けられます。
良いブリーダーのメリット
- 管理がよいので、健康な仔犬が多い
- 成犬時の大きさが安定している
- 両親や兄弟の情報が得られるたり、今後の仔犬情報も得られたりする
デメリットがあるとすれば、
遠方の場合、新幹線や飛行機に乗って見に行かなければならないこともある。
基本は、良いブリーダーのほうが多いですが、残念ながら、注意が必要なブリーダーもいます。
- たくさんの犬種を扱っている
- 価格が極端に安め
- テレビ電話を利用し、対面の代わりにしている
正しい Step を踏んで購入すれば、問題ありませんので、冷静に情報収集しましょう。
仔犬を飼うことは家族が増えるのと同じことですから、良さそうなブリーダーがいたら、ぜひ行ってみましょう。会わないとわからないことはたくさんあります。
Step 2 見学予約をして、見に行こう
・店舗販売の場合は、店員さんに話を聞きましょう。
週末などは事前に電話してから来店すると良いでしょう。ゆっくり、質問に答えてもらえます。
見学したい仔犬が決まっていたら、伝えておくと良いでしょう。担当者がいる場合は、その方が対応してもらえる事が多いです。
・ネット販売(ブリーダー)は、メールなどで見学予約を取りましょう。
インターネットで仔犬を検索する場合、ブリーダー紹介サイトでの検索が一番閲覧しやすく、問い合わせもしやすいでしょう。
実際、ほとんどのブリーダーが、最新情報をこの紹介サイトに載せています。
ブリーダー自身のwebサイトのほうが、情報が古いケースが多々見受けられます。
紹介サイトのほうが、専用の問い合わせフォームが出来ていますので、質問などもしやすいでしょう。
但し、会員登録は必要になりますので、個人情報の入力は必須になります。
仔犬を選ぶ良い時期は?
生後45日から60日前後が良いでしょう。
生後30日前後から、見学が可能なブリーダーが多いですが、生後45日前後のほうが、より個性が出てきます。
法令上、生後49日を超えていないと引き渡し出来ませんので、生後2か月齢ぐらいが一番良いでしょう。
“小さすぎるのはちょっと怖い”という方は、少し成長した仔犬も検討してみましょう。
生後3か月齢から6か月齢の少し大きくなった仔犬を紹介してもらう場合、ある程度の社会性やトイレトレーニングが入っているかを確認しましょう。
インターネットに載せていない場合もありますので、問い合わせてみると良いでしょう。
実際に見学にするときは、ここを抑えましょう
ブリーダーさんの場合
- 両親を見せてもらいましょう(写真でもOK)
- 今までの仔犬たちや兄弟の情報を聞きましょう
- 極端に、小さい仔犬を避けましょう(健康面で不安)
- ネットの画像よりも、実物のイメージを大切にしましょう
- 親の性格や体重も聞いておきましょう
* 母親は、離乳の関係で仔犬から隔離している場合があります。写真だけになることもあります。
* どうしても引き取りに行けない場合は、事前に、引き取り時の輸送対応も確認しておきましょう。
ペットショップの場合
- しばらく仔犬の様子を観察しましょう
- 広いスペースで遊ばせる時間がある場合は、必ずチェックしましょう
- 抱っこをさせてもらうのは、一番後にしましょう
- 店員さんがどれだけの知識があるか見極めましょう
店頭で選ぶ場合は、店員さんから、話を出来るだけ聞きましょう。
*抱っこをさせてもらうのは、最後にしよう。可愛くて、聞くべきことを忘れてしまいます。
最近の仔犬事情の注意点
最近、より小さいサイズが人気ゆえに、値段が高騰している犬種もいます。出来るだけ、正確な情報を得ましょう。
成犬時の大きさは、遺伝によってある程度決まっています。「小さい=健康的」でない可能性もあります。
もちろんすべてに当てはまるわけではないですが、小さいサイズが人気の犬種は、注意が必要です。
検討している犬種が該当犬種ならば、ショップとブリーダーの両方から情報を得てから、判断しましょう。可能であれば、トリマーや獣医など専門家の意見も集めましょう。
余談ですが、筆者から見ても、法外に感じるような値段がついている仔犬情報を聞くことがあります。くれぐれも、冷静な判断をしていただきたいと思います。
Step 3 仔犬を引き取りに行く
引き渡し時の簡単な流れは、以下の通りです。
- 仔犬を引き取る
- 書面にサインする
- 付属品をもらう
- 飼育説明を受ける
引き渡し時の注意
法令遵守のため、書面の交付が義務付けられています。書類へのサインも必要です。仔犬の飼育面の説明もありますので、十分な時間を取っておきましょう。
仔犬の血統書は、後日郵送が基本になります。
最近は人気が出ているMIX犬には血統書がつきません。
法令遵守の「現物確認」や「対面説明」は必要になります。
事前に確認しておこう
- キャリーバッグの用意が必要かを聞いておきましょう
- フードなど一緒についてくる用品を確認しておきましょう
帰りの道中では、ここを観察しよう
自宅に仔犬を連れて帰る道中で、泣いたり、暴れたりするか観察しましょう。仔犬の性格がより分かる貴重な時間になります。
車の場合、酔いやすいかなども確認できます。
これらの情報は、仔犬のしつけや管理の上でとても役に立ちます。
家に着いたら、まず、サークルで管理します。
まとめ
仔犬との出会いは、縁だと思います。時間と予算を十分考慮しながら、一番自分にあった方法で、良い出会いを探しましょう。
仔犬を探す選択肢は、以前より確実に増えています。インターネットで仔犬の画像の確認や質問も出来て、情報を得やすくなっています。
仔犬情報の透明化もインターネットのメリットの1つでしょう。特に、紹介サイトで情報を得やすくなった分、自分で好みの判断も出来るようになりました。
‘やはり、不安を感じる‘というのであれば、パピーオーダー制などを利用して、プロの任せるのも良いでしょう。
仔犬が探せたら、自宅で準備することがたくさんあります。とても重要な部分ですので、こちらもしっかり情報を得ましょう。
詳しくは、【準備すること】で解説していきます。